2009年11月12日
バイオスフィア2
1990年代に人為的な生態系(生物圏)を構築する試みとして、アメリカ合衆国アリゾナ州で、バイオスフィア2の実験が行
われた。100年間実験を継続する予定であったが、最初は2年間、次に6ヶ月間の実験期間で終了することとなった。その理
由は、酸素や二酸化炭素の物質循環が計画通りに行われなかったことや、キーストーン種など一部の生物が死滅したこと
などにある。この実験を通じて、人工生態系を構築・維持することが非常に困難であることが判明した。その後、バイオ
スフィア2の施設はコロンビア大学に売却され、研究活動に利用されている。日本でも、閉鎖空間での長期間滞在実験が試
みられている。
ガイア仮説
実際あるいは比喩的に、生物圏それ自身が生きている生命と考える概念は、ガイア仮説として知られている。
ラブロックは、生態圏において生物的要因と非生物的要因がどのように相互作用するかについて説明するため、ガイア仮
説を提案した。この仮説は、地球自体を一種の生きている生命と考える。この仮説においては、大気圏・岩石圏・水圏は
生命で満ちた生物圏をもたらす共同のシステムである。1970年代初期に、マーギュリスは、生物圏と他の地球系の間の関
係に特に留意した仮説を追加提唱した。たとえば、大気中の二酸化炭素濃度が増加すると、(光合成が促進されるため)
植物はより速く成長する。その成長が続く結果、植物は大気からより多くの二酸化炭素を除去することになる。これらの
生物圏内の事象を関連付けるための新しい分野、たとえば地球生物学といった分野の整備に力を注いでいる科学者達もい
る。
一部の生命科学者と地球科学者は、生物圏という用語を、より限られた意味で使う。たとえば、地球化学者は生物圏を生
物の総計(「生物量」や「生物相」と、生物学者や生態学者が呼ぶもの)であるように定義する。この意味では、生物圏
は地球化学のモデルの異なる4つの構成要素のうちの1つにすぎない。他の要素は岩石圏・水圏・大気圏である。この地球
化学者による用語の狭義化は、現代科学の専門化の結果の一例である。地球の生物的および物理的な構成要素をすべて包
括する用語として、1960年代に造られた「生態圏(ecosphere)」を好む人もいるであろう。
閉鎖生命システムに関する第2回世界会議(Second International Conference on Closed Life Systems)で
は、"biospherics"(生態圏学) を「地球の生態圏の類似物・科学的モデル、つまり地球に似た人工生態圏に関する科学
・技術」と定義した。他方、"biospherics"分野には「地球と異なる人工生態圏」、たとえば「人間を中心とした生態圏」
や「火星独特の生態圏」の創造も含まれている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
バイオスフィア2 とは人工生態系を構築・維持しようとした実験の事です。
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